北総鉄道株式会社は東京都東部から千葉県北西部を走る鉄道である。いわゆる北総線だ。同線を運行している成田スカイアクセスは都心から成田空港まで40分弱で移動でき、ビジネスマンも旅行者も使わない手はないだろう。
高い運賃でも有名で利用者の間では「財布を落としても定期券は無くすな」と、耳にタコができるほど囁かれていた。が、2022年10月に価格改定をし、利用者念願の値下げをした。
北総線沿線には大型ショッピングモールや住宅地ばかりではなく桜並木もあったりする。乗車中に窓の外を見上げてみれば季節の移ろいを感じられるのに、みな一様に俯き加減で手元の操作に夢中になっている。気が滅入っているのか、皆目かわいそうに思う。やれやれ。
この日は北総線白井駅界隈で桜と電車を被写体に。70-200mmのレンズセレクトがイイ感じだった。風景と一緒に電車を撮るなら200mm以上の望遠は無くてもおk。カメラの性能を信じていないわけではないけどこの日は終始、伝統の置きピンだ。撮影をあれこれ悩みながら楽しんでいたい私には最新のオートフォーカスシステムは不要なのかもしれない。不便を味わう事で人間性を回復するような気がする。もちろん、キヤノンが世界に誇る至高のAFに頼るときもあるけど。
私は編成写真のような電車全体を撮る技術は持ち合わせていな、いや、撮ろうと思っていない。だから編成写真の件はその筋の人に聞いてくれ。
“KENTY SKYLINER”も桜とコラボしてキラキラ感とレア感がマシマシ。中島健人さんの京成王子のヤツね。「お客様はお姫様。」「スカイライナーの最高速度って知ってる?正解は時速160km。お姫様の魔法が解ける前に帰れるね。」
キャッチフレーズ考えたやつ、天才かよ。突っ込む隙も気力も与えないほど完璧。鈍行で事足りるのに無駄にスカイライナーに乗ってしまう客が増えてしまうんじゃないか?
小室駅〜印旛日医大駅間は、京成電鉄の子会社である千葉ニュータウン鉄道が事業者として線路を保有してるそう。
各駅停車の鈍行は105km/hと思いのほか速い。思い返してみれば、北総鉄道と並走している国道464号線の自動車を悠々と追い越してたっけ。
同じ構図ばかりになってしまったのにはワケがある。場所を変えずに小一時間ほど撮影していたらまさかのバッテリー切れ。フル充電状態ではなかったものの、残量は半分位あったはず。一眼レフ機の1DXmarkⅱではあり得なかっただけに驚いた。Wi-Fiを切り忘れてたのも関係あるかもしれないけど、ファインダーを覗きながら待機するスタイルには予備バッテリーを持ち歩けって事ね。OVF、EVFのそれぞれの一長一短もあるけど、RFシステムを使ってしまうと一眼レフ機には戻れないのよ。人間って贅沢だもの。
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