暖かったり寒かったりと寒暖差に気が狂いそうだ。咲こうとしている花たちも戸惑うんじゃないかと思ったけど順応性の高さは私とレベルが違うよね。
梅が咲き、桜が咲き、別れと出会いがはじまる季節。あと花粉も。
35mm単焦点レンズは平凡で普通に写る。50mmもそうだけど普通だからこそオリジナリティが出て面白い。凡庸で光る個性というか、誰にでも優しい無難な人みたいな。表現するのが難しいけどフラッと散歩する時の相棒にはぴったりだと思う。
凡庸と書いたがこのvoigtlander NOKTON classic 35mm 1.4 SC(シングルコート)は深い味わいがある。マルチコートも使ってみたい。
閑話休題。そろそろ別れと出会いがはじまる季節。この時期になると卒業や入学、進学に就職、異動、退職、引越しと環境の変化が目まぐるしい。苦楽を分かち合った友人が突然いなくなる寂しさや、好きだった彼女が遠くへ引っ越してしまう切なさ。頼りにしていた先輩の転勤、阿吽の呼吸でコンビを組んでいた同僚の突然の退職、心細くならないわけがない。悲しむために生きているんじゃないのかと悲観的になる。
気がつけば、隣近所に住む人も変わっていた。今まで聞こえてこなかった競馬実況や、今日のご飯は何だろうと想像してしまうスパイシーな香りが漂ってくる。駐輪場にはピカピカなロードバイク。世界は進んでいる。置いてきぼりはヤダ。そう、いつまでも嘆いていても仕方ない。週末の飲み会でストレス発散、心機一転しよう。
『大丈夫?お水、もらってきたよ』
歓迎会で酔いつぶれた私に優しく声をかけてきた魅惑的なカノジョ。
私の「シン・生活」が始まろうとしている。
誰と、どこで、どんな出会いをするのか。それはときに想像の斜め上をいく。
それが出会いだと気付けないかもしれない。別れの季節だからこそ見落としやすい。
常に感度をビンビンに、繊細で感じやすくいなければならない。
若者たちよ。タイミングとチャンスを逃すな。