【Nikon Zf】 非効率と不便を味わう幸せ。

【公園】

効率的に時間短縮で簡単に。常に私が心掛けている事の一つでもある。

だけど人生すべてを高効率時短主義だと何を楽しみに生きているのか分からない。効率重視、結果だけを求めていると大事な事を忘れてしまう。過程を楽しむ、緊張感や苦労、失敗や苦い経験を味わう、それらを経て、成功体験を得る。「失敗は成功のもと」なんて陳腐な励ましだけど、実は奥深い言葉なのかもしれない。

Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2

見栄を捨て、ハイスペックを諦めた時にその人の素性が垣間見えたりもする。私は以前キヤノンのカメラを使っていた。私にはオーバースペックなEOS R5というミラーレスカメラ。レンズはキヤノンが世界に誇るRFマウントのラグジュアリーレンズ。オートフォーカスの優秀さはピカイチだったし、故障も無く、写りにも満足していた。ただ、撮っていて楽しくない。クライアントがいるわけでも金銭が発生するわけでもないのに、私はいつから撮れた写真、つまり結果だけを求めていたのだろうか。たやすく撮れるが故に、つまらなくなっていた事に気がついてしまった。

そんなタイミングでニコンから見た目レトロなカメラが発表され衝動買いしたって流れなんだが、それに合わせてvoigtlanderシリーズのマニュアルフォーカスレンズも数本購入。そう、マニュアルフォーカスレンズが今の私には必要だったのだ。カメラの露出設定もレンズの焦点も全て自分で行う。それらを操作する、もどかしさや手間こそ私が求めていた「楽しさ」だった。

Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2

語弊があるといけないから記しておくが、ニコンが非効率で不便なわけではない。手にしたときの感触とか操作感が好みで、必要であればオートフォーカスレンズを使い快適に撮影できる。見た目レトロでも性能は最新なところも評価ポイント高い。「できるけどやらない」と「やりたいのにできない」は雲泥の差だ。できるけどやらないという選択肢があるだけで心強い。

Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2
Nikon Zf/voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2

狙い通りに撮れなかったらカメラやレンズのせいにするのは簡単で、気分を落ち着かせたいだけならそれでもいい。でもその失敗はひょっとすると人間性を回復させるきっかけになるかもしれない。

「手間を惜しむな、失敗を恐れるな。」新生活がはじまるキミたちにも伝えたい。

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