千葉県印西市の寺院の一つ、多聞院。歴史とか宗派とか詳細は割愛。
大きな落葉樹、イチョウがそびえ立つ。この季節ならではの見事な黄色っぷり。遠くから見ても近くから見ても、ファインダー越しに眺めても黄色。不思議と惹かれる。
カメラはNikon Zfcにレンズはvoigtlander NOKTON D35mm F1.2
マニュアルフォーカスレンズで開放で撮影している為、ピントの甘さなど勘弁してね。
「銀杏」
字面だけ見ると「イチョウ」なのか「ギンナン」なのか、どちらで読めばいいのかいつも迷う。
雨上がりでしっとりしたイチョウも味わい深い。もう少しだけ近寄って撮ろうと思い一歩踏み出すが、強烈な異臭で後退りする。ギンナンのニオイはとても苦手だ。踏んで靴底に挟まろうものならその日一日中、憂鬱になる。
補足だがギンナンを落とすのは雌木だけ。臭い理由は諸説あるけど臭いものは臭い。
ちなみに私は酒のアテとしては好んで食べるけど、何か?
散った銀杏が地面を覆い尽くし、納得する黄金の絨毯が撮れるまで二週間ほど毎日通った。風が強かった翌日は心配してしまったり、イチョウが禿げていく姿に哀れみを覚えたり。時間を惜しまずに毎日の微々たる変化を楽しむのも悪くない。
どうせ人生は暇つぶしなのだから。